予防(ワクチン・避妊去勢)

犬猫の飼育

当院の所在地である、横浜市緑区周辺での犬猫の飼育について簡単にご紹介させていただきます。

犬の場合

犬の登録

日本で犬を飼う場合には、現住所のある市区町村にて犬の登録が必要です。
狂犬病予防接種 1年に1度の接種が狂犬病予防法にて義務付けられています。
*当院では犬の登録、狂犬病予防接種済証の即時発行が可能です。

マイクロチップ

努力義務です。海外への転勤など輸出入の際には求められます。当院での挿入が可能ですので、お問い合わせください。

混合ワクチン

生後4か月程度までに3回接種。その後は1年に1度の接種をお勧めしています。

*日本ではドッグラン、トリミングサロン、ペットホテル、ペットと泊まれる宿などでの予防接種提示が義務付けられていることがあります。健康上の理由から混合ワクチンを接種しない場合には、血液検査によるワクチン抗体価検査を実施することにより、証明書の代わりとすることが可能です。検査は外注検査となりますので、1週間程度お時間が必要です。
**まれにワクチンに対するアレルギー反応を認める場合があります。その際は抗アレルギー薬の投与などが必要となるため、ワクチン接種にはなるべく午前中にいらしていただくようお願いいたします。

犬の場合

フィラリア予防

フィラリア症は、蚊が犬を吸血することにより、ミクロフィラリアと呼ばれる幼虫を媒介させる病気です。ミクロフィラリアは半年程度で成虫になり、寿命は5~6年程度です。血管内や心臓に成虫が寄生することにより、心不全や肺塞栓症などを引き起こします。成虫を駆除する薬にはヒ素が含まれ、日本で手に入れることはできないこと、治療には数か月から数年程度が必要であること、症状の進行に伴い、心臓や肺に病変がみられた場合治療が困難になるケースがあることなどから、フィラリア症に対しては予防が大変重要となります。

予防薬には様々な種類があり、当院周辺の蚊の発生状況を踏まえると4月ごろから12月ごろまで毎月投与することをお勧めします。

ノミダニ予防

当院周辺には大きな公園や川などがあり、横浜市の中でも非常に自然豊かな環境です。そのため、公園などでのお散歩の際にノミやダニがついてしまうことが多くみられます。ノミダニ予防は、毎月投与するもの、3か月に1度でよいものなど様々な種類のお薬があり、通年での予防をお勧めしています。

トリミングや日常のケア

当院でのトリミングには、お爪切り、お耳の掃除、肛門腺の処置、炭酸泉を用いたシャンプーが含まれております。皮膚や被毛の状態を良好に保つために、トリミングはおおよそ1か月から2か月に1回程度が推奨されます。

トリミングの間隔が空いてしまう場合でも、月に一度程度、肛門腺絞りやお爪切りの処置が必要です。ご自宅での処置が難しい場合には、当院で処置が可能ですのでお申し付けください。

不妊手術について

当院では、最初の発情前、およそ生後6~8か月前後に実施することを推奨しています。発育には個体差がありますので、必ずしもその時期でなくとも手術は可能です。術前には、血液検査が必要です。また、年齢や全身状態に応じてレントゲン検査やエコー検査が必要となる場合があります。

メリット

発情期におけるストレスの軽減。
生殖器の病気を防ぐ(雌:子宮蓄膿症、卵巣嚢腫、腫瘍など 雄:精巣腫瘍など)
性ホルモンに関連した疾患の発症リスク軽減(雌:乳腺腫瘍 雄:前立腺疾患、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など)

デメリット

全身麻酔による処置が必要。
やや太りやすくなる。

乳歯は生後半年ごろには生え変わります。小型犬の場合、1歳前後までに抜けない乳歯が遺残歯として残ってしまう事が多く、歯石の付着や歯肉炎の原因となります。そのため、不妊手術時の全身麻酔下で遺残乳歯を抜歯する事をお勧めしています。

麻酔や手術などでご不安な点は、何なりとご相談ください。

猫の登録

自治体への登録の必要はありません。

マイクロチップ

努力義務です。海外への転勤など輸出入の際には求められます。当院での挿入が可能ですので、お問い合わせください。

混合ワクチン

生後4か月程度までに3回接種。その後は1年に1度の接種をお勧めしています。犬同様、ペットホテルやトリミングの際にはワクチン証明書の提示が必要です。

猫

フィラリア、外部寄生虫(ノミダニ)予防

フィラリアは猫にも寄生することが知られています。特に、お外へ出る猫ちゃんは感染の機会が多くなりますので、通年での予防をお勧めしています。室内飼いの場合ノミダニの予防は必須ではありませんが、観葉植物やお庭の土などから寄生することもあります。ご心配な方は通年での予防がお勧めです。

不妊手術について

当院では、およそ生後6~8か月前後に実施することを推奨しています。発育には個体差がありますので、必ずしもその時期でなくとも手術は可能です。術前には、血液検査が必要です。また、年齢や全身状態に応じてレントゲン検査やエコー検査が必要となる場合があります。

メリット

発情期におけるストレスの軽減。
生殖器の病気を防ぐ(雌:子宮蓄膿症、卵巣嚢腫、腫瘍など 雄:精巣腫瘍など)
性ホルモンに関連した疾患の発症リスク軽減

デメリット

全身麻酔による処置が必要。
やや太りやすくなる。

麻酔や手術などでご不安な点は、何なりとご相談ください。